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温故知新

温故知新
前に習ったことや昔の事柄をよく復習・研究することで、新しい知識や見解を得ること。また、昔の事柄の中にこそ、新しい局面に対処する知恵が隠されているということ。(大修館四字熟語辞典より)

2018年の現在は、技術的に大きな転換点にあるといっていいだろう。ディープラーニングによるAIの急激な進化、車の自動運転技術、ドローンによる配送の自動化、さらにはIoTによる農業の効率化や、工業における技術革新(Industry 4.0)に至るまで、近年稀にみるbuzz word(流行の業界用語)の氾濫といっていい。

ただ、上記に挙げた「AI」、「自動運転」、「ドローン」、「IoT」はIT業界特有の技術的な徒花(あだばな)なのだろうか?新聞等の二次情報ベースではあるが、いずれも技術的なブレークスルーは突破しており、あとは製品化に伴う諸々の技術開発(低価格化や量産)を残すだけである。つまり、「鉄腕アトム」のような夢ではなく、今そこにある現実である。

そうした技術動向を踏まえ、「AIに仕事が奪われる」的な論調も目立ってきた。確かに、技術的な転換点になりかねないインパクトがあるだけに社会的にも大きな変化が予想される。

ここで、冒頭の温故知新という言葉を思い出したい。過去に学ぶという意味では、技術的な転換点となり社会的にも大変動を起こした下記の歴史的事実が思い浮かぶ。

第一次産業革命(18~19世紀)
蒸気機関の開発による動力源の刷新と、それによる工場制機械工業の成立。蒸気機関の交通機関への応用によって蒸気船や鉄道が発明されたことにより起こった交通革命。

第二次産業革命( 1865年から1900年 )
化学、電気、石油および鉄鋼の分野での技術革新と、巨大企業による大量生産。

第三次産業革命(1990年~現在)
パソコンとインターネットによるIT技術の技術革新とそれに伴う産業構造の変化。

先に挙げた、AIやIoTのような近年の技術革新をもって、第四次産業革命を指摘する声もあるが、そうした過去200年で世の中がどう変わったのかを思い起こしつつ、今後の展開の参考にすることも必要だと考えている。

ここで指摘したかったのは、200年で技術は劇的に進化しているが、生物としての人間の機能はまったく進化していないという事実である。技術革新で、人間は空を飛び回り、世界中の情報に瞬時にアクセスできる一方、生物的な欲望に支配されたまま、技術によって拡張された身体機能で大暴れしているのが現状である。そうした弊害は地球温暖化のような地球規模での厄災を招いている。

激変する技術と、いい意味でも悪い意味でも変化しない種としての人間と、両者を見つめ直すことで見えてくる本質がある。

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