社会の水面下でおきる激変

「我々が生きる社会は激変しつつある。」というと、果たしてそうだろうかという思いを抱かれる方も多いだろう。しかし、ここ数年は疫病、戦争と目に見える変化が多発していて流石に共感する方は多いかもしれない。

私が言いたいのは「目に見えない変化」のことだ。現代社会は、ネットワークとAIによるITシステムが支えているといっても過言ではない。逆にネットワークとITシステム以外は高度成長期と大きく変わっていない。ガソリンで走る自動車は1970年代と技術的には大きな変化はなく、GPSやハイブリッドのようなIT制御のテクノロジーが進化しただけだ。

見落とされる変化

異常なスピードで進化を遂げつつあるIT技術は、落合陽一氏が指摘するように「魔法」であり、専門家以外にはブラックボックスでしかなくなりつつある。そうしたブラックボックスが善なるものであれば問題ないのだが、何も知らない国民がITシステムに意識を操作され、企業に便益を与える状況になるとヨーロッパのように厳しい規制の必要性が議論されることなる。

企業間競争だけでなく軍事的な戦闘においても、IT技術は勝敗を分ける要素であることがウクライナ戦争で明らかになった。これは突発的なことではなく、AIとドローンの組み合わせは戦場を一変させることは仮説として議論され続けてきた訳だが、今回血みどろの戦場で大戦果を挙げることでその仮説は証明された。「戦場上空に8時間近く滞空し、カメラで敵車両を認識すると、帯同している自爆型ドローンを突っ込ませる。」ことも行われているようだが、AIに判断させると国際的に危惧されている自動攻撃兵器になる(しされていてもおかしくない)。

このようにIT技術の進化は目に見えないために見落とされがちで、戦車のように目に見える攻撃力に関心が集まる。しかし、突如、実戦で目に見える変化となったようだ。ロシア軍の混乱は、そうした変化が想像をはるかに超えていたためではないか・・・。

企業活動でも、IT技術の進化を取り込んでいる企業とそうでない企業の「目に見えない変化」がコロナ禍で「目に見える変化」となりつつある。慌てふためいて被害を拡大するロシア軍と同じ轍を踏まないよう、企業活動においてもDXへの取り組みを進める必要があるだろう。


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